2011年4月3日日曜日

独立リーグ観戦記 ~想定外のゲームセット~

 2011.4.2 三重TA×高知FD@津球場
高知 200 000 000│2
三重 000 000 001│1

 開幕戦である。今シーズンから四国アイランドリーグに新規参入したスリーアローズ。昨シーズンも交流戦でお世話になりつつも、9勝17敗2分と、歯が立たなかった四国勢との本格的なペナントレースと言うことで、どんなシーズンになるのか不安もあるが、新戦力も入ったことだし、せっかくだからV2を狙って欲しい。そんな思いを胸に、開幕戦の応援に駆けつけた。

 賑やかなセレモニーもあり、開幕ムードが高まる中、いよいよプレイボール。ちなみにスタメンはこちら。

 不動の1番桑島が3番に昇格。代わってクリーンナップを打つこともあった川咲はスタメン落ち。4,5番の丹羽、金城は新戦力で、7番の藤本は、ご存知昨シーズンビリケーンズの主砲。なかなかの強力打線だ。そして、もちろん開幕投手は2年連続で洪成溶。圧倒的なピッチングで抑えつけることを期待しての試合開始だった。

 ところが、いきなりコントロールを乱す。2つのフォアボールでランナーをためると、高知の4番田中に2点タイムリーを食らう。ただ、まだ初回。反撃のチャンスはいくらでもあるはず。

 気になったのは、この後の洪のピッチング。結果的には9回2失点完投にまとめるのだが、初回にコントロールを乱したこともあってか、2回からはチェンジアップのようなボールを多投する、まるで下柳のようなピッチング。結果、抑えたから良かったが、ファンが洪に求めているのはそんなピッチングではないはず。もっと、力でねじ伏せるピッチングを見せて欲しい。でないとNPBへの道は開けないと思う。

 スリーアローズの反撃は5回。新戦力の金城がライトオーバーのスリーベースで1死3塁のチャンスを作る。しかし、ここから、高知先発吉川のピッチングが凄かった。スイッチを入れなおしたかのような球威のあるボールを投げ込み、続く美濃、藤本の昨季4番コンビをあっさり打ち取った。

 以降は盛り上がることもなく、9回へ。しかしここでスリーアローズが意地を見せる。先頭宮田が出塁すると、代打で登場のクラッチヒッター二口がライト前ヒットでつなぐ。そして桑島登場。連打が期待されたがここは犠飛。それでもこれで1点差。新戦力の4番丹羽がセンター前ヒットでつなぎ、1死1,2塁で、この日スリーベースを放っている金城。一気に決めるか、それとも、続く生え抜き主砲の美濃にサヨナラの場面が回るか。

 スタンドの盛り上がりも最高潮となったが、金城が放った打球はショートへの小フライ。ワンバウンドで捕球すると、2塁ベースを踏み、そのまま1塁転送でダブルプレー試合終了。全く想定外の結末に、スタンドはしばし呆然とした雰囲気が漂った。

 ちなみに、スタンドの一部が板張りに。これで、クッション持参の必要がなくなった。

 なお、この日は開幕戦ということもあり、マスコミ各社が取材に来てた。どこも積極的にインタビューをしてて、僕もNHKと東海ラジオのインタビューを受けた。NHKのはどうやら放送されたらしく、親戚から連絡があった。

0 件のコメント:

コメントを投稿