2018年7月28日土曜日

フラッグディールに思う

 MLB観戦にハマって2シーズン目。この時期の風物詩と言えば、いわゆるフラッグディールと言われる、トレード期限間際での駆け込みトレード。8月以降もトレードは可能なのだが、トレード前にウェーバー公示する必要があるため、球団が自由にトレードできるのは、事実上7月末まで。今年は日本でも活発にトレードが行われているが、MLBのそれは日本の比ではないし、そもそも考え方が全然違う。ただ、個人的にはこのフラッグディールはどうにも好きになれない。

 日本の場合、ペナントレースで優勝争いから脱落しても、最後の最後まで1つでも上の順位を目指してベストを尽くすのが一般的だが、MLBはそうではなく、優勝争いから脱落したらそのシーズンの戦いは諦めてさっさと次のシーズンに備えるのが一般的。このため、日本のトレードは概ね戦力的に釣り合った選手同士がトレードされるが、フラッグディールでは、優勝争いをしているチームは将来の有望株を放出し、替わりに優勝争いから脱落したチームからトッププレイヤーを獲得することにより、優勝争いするにあたり不足しているピースを埋める。優勝争いから脱落したチームとしては、主にシーズンオフに契約が切れる選手を早期に放出する見返りとして有望株を獲得することにより、翌シーズン以降の戦力へ育成・転換していくことが狙いだ。

 文字にして表現すると、そういう考え方もあるのかもと思うが、とはいえ、いくらペナントから脱落したとはいえ、目先の勝利をいわば放棄するような形になるのはどうしても好きになれない。特に自分のファンの球団がそうなった場合、素直に球団の方針を受け入れることができるだろうか。それでも、残りのシーズンを応援しようと思えるだろうか。

 ちなみに、僕が応援しているレッズは、既にペナントレースから脱落していることもあり、正二塁手でオールスターでも起死回生の同点ホームランを放ったジェネットや、チーム唯一のまともな投手と言っても過言ではないクローザーのイグレシアスに放出の噂がある。これもMLBのうちだと言われればそうなのかも知れないが、ファンとしてはこれらチームの顔とも言える選手が、もしも噂通りいとも簡単に放出されたら、ちょっとたまらない。

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