火曜日の朝だった。出社の準備をしていると、母から携帯電話に着信があった。両親とも体調が良くないこともあって、最近は携帯電話に着信があることも珍しくなくなっているので、またプチ事件でも起こったのかなと気軽な気持ちで電話に出ると、思いもよらないことを言う。
「おじいちゃんが死んだよ」
え?
会社に休むことを報告して、関係者へ仕事の引継ぎ連絡も済ませて駆けつけると、既に家族は集まっていた。92歳、大往生。ここ数年は見るからに弱っていて、いつ死んでもおかしくない状態だとは思ってはいたものの、特に予兆は無く突然と言えば突然の出来事。
翌日が友引だったため、木曜日が通夜。自分自身、40代前半になって初の通夜参列といいうことで、その雰囲気を初体験しながら、そのまま通夜振る舞いの場に。久しぶりに会う親戚も居て、懐かしかった。
そして、金曜日が告別式。家族葬ということもあって通夜と同じ参列者。なるほど、家族葬と言う言葉はよく聞くが、こういうことか。その後、火葬場に行き、骨上げをした時には、それまで慌ただしかったこともあり実感が無かったのだが、一気に実感としてこみあげてきた。
斎場に戻り、初七日法要。ここまでの葬式フルコースは初体験だったのだが、なるほど、あまりにも慌ただしくて悲しんでいるヒマがないものだ。
思えば、小学生の頃まではお爺ちゃん子だった。それが徐々に疎遠になっていき、大学生以降は、年に1回正月の親戚食事会で会う程度。そんなこともあり、1日経ったいま、やっぱりあまり現実のこととは思えないのだが、もしかしたら来年の正月に親戚で集まった時に、身をもって実感するのかな。
新しい元号の発表と、東京オリンピックを楽しみにしていたという祖父。新しい元号の発表は、あと数週間に迫っていましたね。また、報告に行きます。
最後にこんな話も。2歳になる従姪が、いつもは夜中に起きることなど全くないとのことだが、火曜日の早朝4時頃、突然目を覚まし、「おじいちゃんが来た」と言ったとのこと。そして祖父の死亡推定時刻は火曜日の早朝4時。子どもには分かるのですね。
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