2023年11月13日月曜日

CDレビュー Mr.Children「miss you」

 ファンからすると、定期的に新曲を届けて欲しいし、でもいきなり音楽性がガラッと変わると受け入れるのがちょっと難しい。

 それがファン心理だと思うのだが、そのファン心理を裏切らず、期待を上回ってくれるのがMr.Childrenであり、今作もまさにそれ。まさにMr.Childrenの新曲をたっぷり届けてくれた21stは、繰り返し聴きたい名盤である。

 もちろんどの曲も良いのだが、彼らの武器の一つが「光の射す方へ」に代表されるような、いわばちょっと猟奇的な楽曲だと思っていて、今作ではM6「アート=神の見えざる手」がまさにその役割を担っている。また、何気ない日常を切り取るのも秀逸だと思っていて、「彩り」はまさにその代表曲だと思うのだが、今作ではアルバムの最後を飾る「おはよう」がそれだろう。

 ファンが好きと思える要素を残しつつ、楽曲はアップデートしていく。これだからMr.Childrenのファンはやめられない。

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