2006年12月14日木曜日

CDレビュー ORANGE RANGE「ORANGE RANGE」

 今年になってシングルセールスが何故かガクンと落ちたORANGE RANGE。曲のクオリティが落ちているとは感じておらず、アルバムでも出して存在感を改めて示せば、再びビッグセールスを常時叩き出すバンドに戻るだろうと思っていたところ、リリースされたのがこのアルバム。バンド名をタイトルにした意欲作だ。

 ところが、聴いてみたところちょっと拍子抜け。彼らの特長はノリノリナンバーとハードなロックナンバーと壮大なバラードという毛色の異なった3つのジャンルの曲をキャッチーなフレーズで仕上げることができることだと思うのだが、アルバム序盤こそORANGE RANGEの真骨頂と言えるノリノリナンバーが続くものの、中盤以降は淡々と進み特に耳に残らないナンバーが続く。毎年超ハイペースでリリースし続けたこともあってか、むしろ息切れ感を感じてしまう一枚になってしまっている。

 M10「FIRE BUN」のようにレゲェ調の曲に挑戦したりと新たな境地を開拓しようとしているのだろうが、ORANGE RANGEは、いつまでもORANGE RANGEのままパワーアップしていってもらいたい。それがこのアルバムを聴いた感想である。

https://www.sonymusic.co.jp/artist/orangerange/discography/SRCL-6446
(後日追記:オトフレームがリンク切れのため、リンク先変更)


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