2020年5月26日火曜日

ケガをしないことも実力のうち

 緊急事態宣言が解除され、それとともに、来月19日の開幕が発表されたプロ野球。今後、開幕に向けた各選手の調整も本格化されていくものと思われるが、激しい練習が行われていないと思われる現段階であっても選手の故障のニュースは飛び込んでくる。5月に入ってからも、巨人の山下とオリックスの宜保が、ともに有鈎骨を骨折したことが報じられた。

 今シーズンでの大抜擢、そして大きな飛躍が期待されている両選手。ところが、ともに、強いスイングが持ち味の選手にとっての職業病のようにもなっている有鈎骨の骨折に見舞われた。

 記憶に新しいところでは、昨シーズンの開幕前に清宮がやり開幕一軍を逃した。また、古くは中村紀もやっているし、原が津田の豪速球をファウルした際に有鈎骨を骨折したのは、有名な話。山下や宜保も、こういった名選手に匹敵するような強いスイングを持っていると言える。

 ただ、そうは言ってもケガをしてしまうと試合には出られない。実際、この両選手は、開幕一軍どころかスタメン抜擢のチャンスを掴みかけていたが、ケガによりこれは叶わないだろう。試合出場に影響があるような大きなケガをしないことは、選手の実力のうちなんだと思う。

 山下と宜保が、このケガを克服し、ケガに強い体へと鍛え上げ、その強いスイングをもってチームの主軸を担う強打者に育つか。はたまたケガにより離脱を繰り返し、未完の大器のまま消えていくのか。両選手の今後について、注目していきたい。

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