ずっと野球が無い日々を過ごしていたので、改めて手元のデータの整理等を行っていたのだが、気になったのが通算打率と通算防御率。シーズン記録はそれぞれ規定打席と規定投球回に到達した選手が評価の対象となり、規定打席はチーム試合数×3.1、規定投球回数はチーム試合数×1.0で計算される。これは野球ファンからすると常識中の常識。
では、通算記録となると、打者は4,000打数、投手は2,000イニングが基準になる。ひと目で投手にとって厳しい条件だと分かるし、打者もシーズン記録は打席なのに通算記録になると打数が基準となっているのは不思議。
ちなみに、昨シーズン、両リーグ合計で65,595の打席があり、57,729打数だった。つまり、1打数を記録するためには1.14打席が必要。単純計算で、4,000打数到達するためには、4,545打席が必要と言うことになる。ちなみに、四球が増えてきているからなのか犠打が増えてきているからなのか検証していないが、1打数を記録するために必要な打席数は増加傾向にあり、プロ野球発足からの平均値は1.13打席。これを適用し、見なし規定打席を4,500打席としてみよう。
これを3.1で割り戻すと1,452。つまり、約1,450試合分相当の働きで、通算ランキングの対象と認められることになる。であれば、投手のそれも1,450イニング、キリの良いところで1,500イニングにしてあげてもいいのでは?
投手に厳しい条件であることは、現役選手の達成状況にも現れていて、2020年開幕時点で4,000打数に到達している現役選手は19人。最多は鳥谷で、最少は菊池涼。ちなみに、次点、つまり20位に位置しているのはDeNAの石川。
ところが投手で2,000イニングに到達しているのはヤクルト石川と楽天涌井の2人のみ。続くのが内海、岸、金子で、この球界を代表する投手達もこのまま引退すれば通算防御率ランキングの対象外となる。岸と金子は最終的には到達するとは思うが、内海は到達しないまま現役を終える可能性が低くはない。
これが1,500イニングに引き下がれば、達成者が10人となり、それでも打者に比べれば少ないが、納得いく程度の差に縮まる。見直しを検討してもいい気がする。
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