2023年10月13日金曜日

セイバーメトリクス2023 野手編

 プロ野球はレギュラーシーズンを終え、この週末からはポストシーズン突入。その前に恒例のセイバーメトリクス企画でシーズンを総括。打者編は例年通り60打席以上の選手でランキングをまとめた。

 まずは、元祖セイバーメトリクスとも言える出塁率。4割あればトップクラスで、3割5分で合格点と言われている。

 1.近藤.431 2.大山.403 3.小野寺.402 4.宮崎.395 5.佐藤龍.390 6.藤岡.389 7.森(B).385 8.川端.385 9.石川慎.381 10.近本.379 11.頓宮.378 12.柳田.378 13.古賀(S).377 14.村上.375 15.柳町.375 16.岡本和.374 17.塩見.373 18.青木.371 19.岡.371 20.宮本.368

 両リーグトップは、この指標での常連とも言える近藤。2位の大山も納得の順位だが、以降は小野寺や佐藤龍と言った、シーズン中はあまり注目されていなかった名前が目立つ。来シーズンの飛躍が期待できるか。チームとしては成績が低迷したヤクルトの選手が多いのも気になるところ。

 続いて、セイバーメトリクスの代名詞とも言えるOPS。出塁率+長打率で計算され、.800を超えれば合格点、1.000を超えればリーグを代表するレベルと言われる。

 1.近藤.959 2.岡本和.958 3.宮崎.934 4.森(B).893 5.坂本(G).884 6.村上.875 7.塩見.873 8.牧.867 9.末包.862 10.頓宮.862 11.角中.861 12.柳田.861 13.大山.859 14.サンタナ.844 15.佐藤輝.837 16.石川慎.837 17.浅村.829 18.小野寺.829 19.中村(L).819 20.近本.809

 今年は珍しく1.000超の選手が居なくて、投高打低のシーズンだったと言われているが、データからもそれが見て取れる。そんななか、ここでも近藤が12球団1位。前半は苦しんだ坂本と村上がともに好成績で、後半は盛り返して結果的にリーグトップクラスの成績を残したということなので、さすがである。並みいる強打者の中で9位に飛び込んできた末包はこの勢いでレギュラー定着なるか。

 最後にSPD。これを取り扱っている記事はほとんど見たことないが、走力を表す指標で、盗塁成功率、盗塁企図数、三塁打、得点の4指標から計算され、7.00を超えるとトップクラスとされている。走力を表す総合指標はあまり見たことないので、もっと知名度が上がっても良さそうな指標だと思う。

 1.和田(M)12.86 2.ブライト8.89 3.並木8.31 4.周東8.11 5.五十幡8.03 6.近本7.82 7.江越7.79 8.石井7.09 9.平沼6.74 10.小深田6.54 11.大盛6.47 12.山崎(E)6.33 13.上林6.20 14.島田6.15 15.小田5.96 16.西川(E)5.89 17.小園5.76 18.矢野5.50 19.ウォーカー5.45 20.小幡5.39

 走力と言えば真っ先に思いつくのが周東の名前だと思うが、和田・ブライト・並木の3選手が周東を上回った。どの選手もまだ一軍に定着しているとは言い難いが、来シーズンは飛躍の年になるか。トップ10に3選手を送り込んでいる日本ハムも気になるところで、この機動力で来シーズンこそは、一つでも順位を上げたいところ。

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