2009年10月4日日曜日

2009 F1日本グランプリ ~3日目決勝~

 いよいよ決勝。

 まずは、恒例のドライバーズパレードがあるのだが、ここでいきなりハプニング発生。ハミルトンが乗っていた車が、パレード中にマシントラブルになり、急遽、アロンソの車に相乗りすることに。因縁の二人だけに、のっけから凄いものを見させてもらった。

 いよいよ決勝レースが始まる。

 スタート直後、3番グリッドスタートのハミルトンが2番グリッドスタートのトゥルーリを抜き、2番手に。地元日本勢ファンも多いこともあって、周囲からは落胆の声が漏れるも、まだ視界にはマシンが見えていないタイミングでの出来事なだけに、盛り上がり不十分な状態。

 その後、周回を重ねるも、大波乱の予選とは裏腹に、トップのベッテルと2位以下のタイムが順調に広がりつつも、落ち着いた状態で進んでいくレース。

 沸き上がったのは13周目。目の前の130R立ち上がりからシケインへの飛び込みのタイミングで9番手走行中のスーティルがコバライネンに仕掛ける。勢いよく飛び込んでいくところがよく見えたので、これには大興奮。ここでは両者ともコースアウトして、順位を落としてしまう。

 以降、相変わらずベッテルは2位以下との差を広げつつも、落ち着いた状況が続く。2回目のピット戦略(40周目)で、トゥルーリがハミルトンを逆転するが、これは、ピット出口での出来事。沸くには沸いたが、コースビジョンでしか状況が分からないので、僕が観戦していた場所での盛り上がりはそこそこ。

 そのままレースは進行。誰もがこのまま何事もなくチェッカーを迎えるのだろうと思い、少し気が緩んだ時だった。

 45周目。53周で争われているので、終盤も終盤だが、すぐ近くの130Rでアルグエルスアリが大クラッシュ。パーツが飛び散ったところもハッキリと見えたが、あまりのことに驚き過ぎて、瞬間的には写真を撮ることができなかった。

 これは、オフィシャルが車を片付けているところ。みんな立ち上がって様子を伺っていたので、作業しているところはあまり見れなかった。

 ともかく、ここでセーフティカーが入り、ベッテルが築き上げてきた差が、チャラになってしまう。リスタートは、ドラマが起こる要素になり得るので、また何か起こるのではないかと思っていたら、リスタートを順調に切ると、その後も残り5周をタイム差を広げつつ、余裕でチェッカー。

 結局、ベッテルは、予選でQ1、Q2、Q3を全てトップタイムで通過すると、決勝もポール・トゥ・ウィンで、圧倒的な強さを見せ付けたグランプリとなった。

 ということで、ベッテルの圧倒的な強さだけが目立った今回の日本グランプリ。年間でもドライバーズで3番手、コンストラクターズでレッドブルを2番手に押し上げるなど、今シーズンの躍進には目覚しいものがある。

 このまま、レッドブルを強豪チームに押し上げるか。はたまた強豪チームに移籍し、最短距離でチャンピオンを狙うのか。いずれにせよ、来シーズン以降、ベッテルがF1勢力図の中心になりそうだし、アイルトン・セナとミハエル・シューマッハぐらいしかF1ドライバーの名前を知らない人でも、セバスチャン・ベッテルの名前は覚えておいて損はないだろう。

2 件のコメント:

  1.  目の前でのクラッシュってなかなか見れないのでは?

     今回の鈴鹿って、予選も2回か3回クラッシュかなに貸したんですよね。



     たまたまなのか、コースが危険なのか…。



     ところでMOCさんの応援していたドライバーはどうでしたか?

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  2. >hiroshiさん

     予選でクラッシュが多発したのは、

     1)最近ドライバーの世代交代が激しいので、3年ぶり開催ということで、鈴鹿初体験のドライバーが多かったこと。

     2)前日のフリー走行と予選の日で天候が大きく変わったため、予選の日と同じコンディションでの走行が充分にできてなかったこと。

    が主な理由だと思いますよ。



     今は、応援しているドライバーは特にいないので、日本人の端くれとして、中嶋を応援していましたが、どうも奮わなかったですね。佐藤琢磨は、いつも鈴鹿に戻ってくると、それまでに見せたこともないような力を見せて、好成績をあげていたのですが、中嶋もそうなってもらいたいですし、そうなれば、もっとファンを獲得できるんでしょうね。

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