2009年10月18日日曜日

CS観戦記 ~ヤクルトがまさかの先手~

 2009.10.17 D×S @ナゴヤドーム
S 000 000 300│3
D 000 110 000│2

 結果論だが、この試合はやる前から結果が決まっていた。戦う前から選手起用においてドラゴンズは負けていたのである。

 試合はチェンと石川の両サウスポーの投げ合い。特にチェンの立ち上がりは完璧。肝心な場面での一発が心配なピッチャーではあるが、ドラゴンズはいい具合に得点を重ね、楽勝モードに入っていた。

 ところが心配は現実のものに。7回の先頭田中に二塁打を許すと、青木のタイムリーで1点差。直後、心配していた一発がデントナに飛び出して、逆転されてしまった。

 気落ちしたかと思われたドラゴンズナインだが、大一番のクライマックスシリーズ。これで終わるわけがない。8回から登板してきた五十嵐から、先頭の荒木が四球を選ぶと盗塁を絡めて、2死2塁でバッターは和田。ここでスワローズベンチはこの日ホームランを放っている和田との勝負を避け、次の谷繁との勝負を選択する。

 さあ、舞台は整った。ドーム全体が代打立浪の登場を信じて疑わなかったこの場面。ところが、ドラゴンズはあろうことか谷繁にそのまま打たせ、結果、三振に打ち取られてしまう。

 この場面で立浪を使っても、結果的に打ち取られてしまっていたかも知れない。でも、谷繁よりは期待できるし、立浪でダメならファンも納得するはずだ。

 何故、この場面で立浪を使わなかったのか。その理由は、この試合、控えの捕手は、小川しかベンチに入ってなかったからである。こんな大事な試合に捕手2人制。しかも、小田でも小山でもなく、何故か小川。これでは、簡単に谷繁を引っ込めるわけにはいかない。つまり、こんな大事な試合に、谷繁の予備の捕手をベンチ入りさせなかった時点で、勝つための大事なパーツを欠いていたのである。これでは勝てない。

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