2019年10月4日金曜日

セイバーメトリクス2019 投手編

 続いて、セイバーメトリクス投手編。野手の指標と違って、WHIPとK/BBぐらいしか市民権を得ている指標が無いので、毎年3つ目に何を紹介するのか迷うのだが、とりあえず今年は昨年同様、LOB%を取り上げる。FIPを目にすることが出てきている気もするが、計算式が複雑なので、算出がめんどくさいんですよね。ちなみに、基準は例年通り30イニングス以上。

 ということで、まずは1イニングあたりに許したランナーの数の指標であるWHIP。1.2なら平均点で、1.0未満なら超一流とされる。

  1.ジョンソン(T)0.82 2.岩崎0.82 3.宮西0.87 4.ドリス0.87 5.増田0.88 6.松井0.93 7.有原0.97 8.ロドリゲス(D)0.98 9.山本(B)0.98 10.ハーマン0.99 11.塩見0.99 12.大野雄1.00 13.島本1.01 14.菊池保1.02 15.益田1.02 16.石川直1.03 17.杉浦1.03 18.青山1.03 19.森原1.03 20.森1.04

 今シーズンの阪神のAクラス入りをけん引したのは、強力なリリーフ陣だったことが良く分かる。先発投手のトップは有原。ガラスのエースのイメージがある杉浦もなかなかの数字を残しているので、ローテーションで投げられる体力が備われば、来シーズンの日ハムは面白い。

 続いてK/BB。メジャーではすっかりお馴染みの指標。

 1.宮西8.50 2.増田7.40 3.ジョンソン(T)7.00 4.則本昂6.70 5.ロドリゲス(D)5.50 6.塩見5.22 7.嘉弥真5.20 8.唐川5.00 9.浦野4.86 10.石川直4.69 11.美馬4.67 12.村田4.60 13.小笠原4.57 14.ドリス4.55 15.森4.54 16.松井4.46 17.アルバース4.50 18.島本4.29 19.中川4.11 20.有原4.03

 1位の宮西に始まり、浦野、石川直、村田、有原と日ハム勢が目立つ。コントロールを武器に、来シーズンは巻き返しを図れるか。

 最後はLOB%。残塁率に近い数値であり、投手の粘り強さを表し、70強が平均的な投手と言われている。

 1.岩崎89.2 2.青山89.0 3.モイネロ88.1 4.藤川88.0 5.森87.5 6.三ツ間87.4 7.梅津87.3 8.石田86.9 9.島本86.4 10.小笠原86.1 11.高橋優86.1 12.小川(L)85.6 13.井口85.4 14.増田85.2 15.益田84.9 16.高梨(E)84.6 17.土肥84.5 18.高木84.4 19.ロドリゲス(D)83.9 20.浦野83.9

 岩崎、藤川、島本と、ここでも目立つ阪神のリリーフ投手陣。先発では梅津、小笠原とドラゴンズの選手が名前を連ね、来シーズンは注目の存在になるかも。

 昨シーズンの数値は、こちらから。
 「セイバーメトリクス2018 投手編

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