2019年10月22日火曜日

沢村賞は19年ぶりに該当者なし

 今年の沢村賞は2000年以来、19年ぶりに該当者なしということになった。

 沢村賞は、その年に最も優れていた先発完投型投手に与えられる賞であり、具体的には、7つの選考基準を参考にしつつ、選考委員が決定する。今年は7項目中、山口と有原が4項目を満たしていたが、両投手とも完投数が著しく少ないということで受賞を逃した。

 最初、このニュースを耳にした時は、多少成績が悪くても、その年に最も優れていた投手に与えればいいのではと思ったが、その後、完投数が山口が0で有原が1ということを知り、該当者なしも仕方ないのかなと思った。

 歴史を紡いでいくという意味では、できる限り該当者なしというのは避けたい。後々振り返った時、2019年のプロ野球に残る名前が他のシーズンと比べて1人分少ないというのは、やはり寂しいものだ。なので、誰かには与えるべきだと最初は思った。

 ただ、確かに沢村賞と、名前に選手名を付けている賞なので、沢村を思い起こさせるような投手でなければ受賞すべきではないとも思う。そして選考基準は7つあるが、「先発完投型」と謳っていることもあり、最も大事な基準は完投数だとも思う。なので、今シーズン、該当者なしと結論付けられたのは、妥当なのではなかろうか。

 先発分業制が進んだとはいえ、ほんの10年ぐらい前までは各チームに1人ぐらいは完投を任せられる投手が居た。各チームともエースと言われる投手は、それぐらいの馬力を見せて欲しい。

 以下、来シーズン沢村賞獲得に向け、完投数を伸ばして欲しいと個人的に期待している選手を書き残しておく。

・オリックス 山岡、山本
・ソフトバンク 千賀
・DeNA 今永
・中日 柳
・西武 今井

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