2019年10月8日火曜日

セオリーなき短期決戦の戦い

 短期決戦だからこそ、浮足立たないように普段通りの野球をすべきだという話す解説者が居る一方、後が無い戦いだからこそ既成概念を捨てて最善を尽くすべきと言う論調もある。

 果たして、今年のクライマックスシリーズのファーストステージ。ソフトバンクは、レギュラーシーズンにおいてチームで唯一全143試合にスタメン出場した松田宣が不調と見るやスタメンから外し、代わりにレギュラーシーズンでは1試合もサードを守ったことが無いグラシアルをスタメン起用。この采配があたり、ステージを突破した。

 一方で、DeNAは、主砲の筒香の打席数を少しでも増やすべく、今シーズン1度も起用されたことのない3番に起用したり、先発2本柱の今永と上茶谷をリリーフ待機させ、勝ち試合に徹底的にいい投手をつぎ込むという奇襲に出たが、策がハマらず敗退した。

 こうしてみると、やっぱりセオリーと言うものは無く、その時のチーム状態に応じた采配が求められていることが良く分かる。当たり前と言えば当たり前のことだが、だからこそ野球って面白いし奥深いものだと、改めて気付かされた今年のクライマックスシリーズファーストステージだった。

 あ、クライマックスシリーズを堪能しているような感じで書いてますし、実際にそれなりに楽しんでいますが、CS反対派というスタンスは変わってませんよ、念のため。

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