2022年8月15日月曜日

初盆

 何となくタイミングを逸していたので書いてなかったが、今年の初めに父を亡くした。享年77。まだまだ若いとも言えるし、それなりの年齢とも言えるところか。

 倒れて病院に運ばれたのが12年前。退院はしたものの、退院後もちゃんとした意思疎通はできない状況だったので、まともな親子の会話は10年以上できておらず、そんなに自分の心の中に穴が開いたような気はしていない。とは言え、身体はずっと元気だったし、それが急に昨年の秋に倒れて、そのまま病状は回復することなく、呆気なく逝ってしまった。

 亡くなった直後は、いろんな手続きが次々と必要となり、かなりバタついていたが、今は、まだ一部残っているものの、それなりに落ち着いてきていて、静かに初盆を迎えている。いま思うことは、いずれ自分がこうなった時のこと。

 今回、父を亡くして分かったのだが、そもそも倒れて入院して以降、短期間に色んな手続きが発生したし、色んな決断を求められることもあった。そう、とにかく本人に代わって、そういうことをやる人が必要なのである。父の時は自分がその役を務めることができたが、いつの日か自分が倒れたり、死が近付いてきた時、果たして、それを誰がやるのだろうか。当然のことながら、現時点ではそんな人は居ない。そう考えると、今までには感じたことも無いような大きな不安を感じる。

 初盆を迎えるにあたり、そんな心境になっている。

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