ポルノグラフィティが約5年ぶりに12thアルバムをリリースした。彼らのキャリアの中でも最長ブランクだが、彼らほどのキャリアの持ち主ならいたって普通の間隔か。
ポルノグラフィティと言えば、その尖ったバンド名とは裏腹に、超がつくほど正統派のJ-POP王道ど真ん中バンドだと思っているし、実際、シングル曲はまさにポップスのサウンド。ところがアルバム曲になると、少し顔を変えて、本来彼らがやりたかったゴリゴリのロックサウンドを混ぜてくる、というのがこれまでの印象だった。なので、彼らのアルバムは、少し違った一面を見ることができる、という楽しみがある半面、ポルノグラフィティのシングル曲のような曲をもっと聴きたいと思って聴くと、少し聴きたい曲とは違うという印象を受けるものだった。
で、今作だが、15曲収録とボリュームたっぷりなうえ、かなりポップスに寄せてきている印象。自分達がやりたい音楽よりも、求められている音楽に寄せようとしているのかも。
キャリアを重ねるにつれ、自身の世界観の追求に走り、難しい表現をすることが多くなりがちなミュージシャンにおいて、彼らはまだまだポップで居続けてくれている。ファンからすると嬉しいことだし、だからこそ、昔のアルバムではなく、今の最新のアルバムをしっかりと聴きたいと思わされる。
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