2008年5月29日木曜日

スピード狂想曲

 スピード社の水着に関する話題が絶えない。

 ご存知、世界新記録が出まくっているスーパー水着。各国・各選手と水着メーカーとの契約の絡みで、来るべく北京オリンピックにおけるスピード社水着の着用可否について、様々なケースが出てきそうであり、そのことが問題化しているのは周知の事実だ。

 この問題、どのように考えるべきだろうか。

 そもそもオリンピックというのは、肉体を鍛え上げたスポーツ選手がその力を最大限に発揮して力を競い合うべきもの。なので今回のように水着に注目が集まるのは好ましい状況とは言えない。

 そうは言っても、スポーツ用具の技術開発もスポーツ協議の一部だという考え方もできる。野球のバット、陸上のシューズ、スキーのワックス、(オリンピックではないけど)F1のエンジン・・・。各選手が異なる用具を用いて、その用具の異なる力を借りつつも同じフィールドで戦うというのもスポーツの面白味である。

 ということで、簡単には結論が出なさそうなこの問題だが、完全にワンメイクにするか、それとも用具(水着)の性能が異なることも競技の一部だと選手・マスコミが割り切ってこのことに関する非難を控えるか、そのどちらかにして、スッキリした状態でオリンピックを迎えてもらいたいと思う。

3 件のコメント:

  1.  サッカーのユニホームでは、各国によって発想が...

     日本は汗をすぐに乾かすような【素材】を使い、イタリアはユニホームをつかまれたことをアピールするために伸びる【素材】を使ったり、カメルーンは袖を引っ張られないようにギリギリまで袖を短くしたり。



     サッカーのユニホームは各国の【オリジナリティ】と報道し、水泳の水着は【不公平】と報道するのは、なんか本質から外れているような気が。



     ルールの範囲内であれば、あとはそれぞれの国やチーム、選手の【工夫】の一環だと思うのですが…。

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  2. いつも、コメント欄で暴れさせてもらっているよう...

    古代オリンピックでは、ご存知の通り不正を防ぐという意味が大きいのですが、肉体一つの勝負という事で全裸での競技参加となっていました。このことを勘案すると、確かに望ましくないことですよね。



    一方、近代オリンピックは平和の祭典と言われるように、競争はスポーツ上でのみ行われることが望ましいので、今回のような競技外での競争は利権につながりやすい(まあ、そのものなんですけど)ので、やはり望ましくない。



    でも、個人的には科学の力で皆一体になって参加するってのもありだと思うんですけど。今回は余りに勝ち負けに拘りすぎていて、ぶっちゃけ引きます。いや、選手の気持ちは分かるんですよ。先端を行く選手からすれば、意味の無いジンクスにだって意味を感じたりするでしょうし。



    つまり。周りが騒ぎすぎ。というのが個人的な結論という気がしますよ。

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  3. コメントありがとうございます。

    確かに、周りが騒ぎすぎってところはあるんでしょうね。

    ただ、これだけ騒ぐってことは、それだけ画期的な進化を遂げた水着っていうこともあるんでしょうけど。

    何にしろ、競技以外でこれだけの騒ぎになるっていうのは、いずれにしてもあまり好ましい状況じゃないですね。

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