再三再四取り沙汰されているとおり、オリンピック日本代表候補者の不振が目立つ。
星野監督は台湾での予選メンバーを中心に本戦に挑む姿勢を見せているが、その時のメンバー24選手のうち、投手陣では上原と長谷部が、野手陣では里崎、サブロー、青木、森野が不振・故障により戦線離脱しており、加えて稲葉までもが故障でここのところスタメン落ちするという異常事態。メンバーの再編は避けられない状況だ。
もう少し詳しく見ていこう。
まずは投手陣。検証する数値は防御率と、投手の総合力を表すといわれているDIPSとWHIPの3指標。予選メンバーのうち、今シーズンの数値が3指標とも上回っているのは涌井と藤川の2選手のみ。逆に3指標とも下回っているのは小林宏と上原。いくら上原のリーダーシップが評価されていると言われても、今シーズンの成績では代表入りは難しいところだろう。それでは誰が代わりの代表候補になり得るかということだが、基準をエースクラスならクリアして欲しい防御率2.50以下、DIPS3.00以下、WHIP1.10以下としたときに、規定投球回数到達投手で全てを満たしているのはルイス、清水、岩隈、小松の4選手。3つだと厳しすぎるので少しハードルを下げて2つとした場合、満たしているのは吉見、三浦、杉内、田中、石井一、帆足の6選手。星野JAPANの傾向としてある程度若手偏重であることと実績を考慮して考えると、岩隈、杉内、田中は代表に加えたい。上原の代わりとなる投手陣リーダーとして清水の加入もアリかも。
次は野手。ここでは打率・出塁率・OPSで検証する。また、ここでは基準をチームの主力打者ならクリアして欲しい打率.300以上、出塁率.350以上、OPS.800以上とする。
外野手はヒドイ。予選メンバーの5選手で3指標全てで昨シーズンの数値を上回っている選手は皆無。逆に和田・サブロー・青木・稲葉の4選手が3指標とも下回っている。代表候補以外で3指標とも前述の基準を満たしている外野手は、赤星、金本、リック、G.G.佐藤の4選手。特にG.G.佐藤は驚異のOPS1.00超。G.G.佐藤と赤星は代表に入れたい存在だ。
内野手は順調な仕上がり。井端、荒木、新井は3指標とも昨シーズンを上回っており死角無し。逆に3指標とも下回っているのは川崎と村田。とは言え両選手ともまずまずの活躍を見せており、大きく入れ替える必要は無さそうな内野手陣だが、今シーズンは松中がOPS1.00超と完全復調を遂げているだけに、経験も考慮するとメンバーに入れたい。他に3指標とも基準を満たしているのはウッズ、鳥谷、田中浩、今江、フェルナンデス、中島の6選手。外国人を除く4選手は全員若さも実績も兼ね備えている選手だけに、どの選手も代表に抜擢したいが、ポジションのことを考えると入れそうなのは今江ぐらいか。
外野手以上に壊滅状態なのは捕手。予選メンバーの3選手は、阿部が絶不調、里崎が故障で登録抹消、矢野はそこそこ元気だが規定打席未到達という散々な状況。大幅な入れ替えが必要だ。現在規定打席に到達しているのは谷繁、石原、細川の3選手。このうち若さと実績を兼ね備えている細川は代表に入れても面白いかも知れない。
(記録は17日現在)
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