2008年5月13日火曜日

好調ジャイアンツの不安材料

 現在、我がジャイアンツは18勝19敗の借金1。首位阪神とは7.0差の3位とあって、普通ならあまり悠長なことを言っている状態ではない。でも僕は全然心配していないし、このままの戦いを続けていけば、必ず首位戦線に浮上すると確信している。というのも、ここのところベテランと若手と外国人選手が見事なまでにかみ合っていい戦い方をしているし、逆に、首位を独走している阪神のローテーション投手はスタミナに不安のある大ベテランや経験の浅い若手ばかりで、1年を通して活躍するとはとても思えず、長いシーズンの中で必ず黒星が先行する時期が来ると思うからだ。タイガースよりもむしろ恐いのは安定した強さを見せる2位ドラゴンズ。そんな強豪ドラゴンズにこの週末、力の差を見せつけるような戦いぶりで勝ち越したこともあり、このまま上昇気流に乗っていくこと間違い無しだろう。

 とはいえ不安要素が無いわけではない。今の戦力は凄くバランスが取れていると思うが、逆に恐いのが、ケガで戦列を離れている選手が戻ってきた時にどのような形になるかということ。ここにこそ今後の不安材料が潜んでいると思う。

 まず投手陣だが、これは是非とも戻ってきて欲しい。大リーグ挑戦に向けて休息モードに入っている上原はともかくとして、リリーフの林と豊田が戻ってくれば、西村健と山口が何とか務めているクルーンへのつなぎ役という重要なポジションを担うことができ、後ろは磐石になる。

 問題は野手。

 まずは外野。レフトのラミレスは外せないとして、残る2つのポジションも好調の亀井・谷に加え、彗星の如く現れた隠善で争う激戦区。ここに高橋由と矢野が戻ってきたら、一体どうするのだろう?

 もっと困るのは内野。今は、ファーストは小笠原、セカンドはゴンザレス、サードは木村拓と脇谷の併用、ショートは坂本。どの選手も今の打線に欠かすことのできない選手なだけに、李承燁と二岡が戻ってきた時に、どのような布陣にするのか、迷いに迷うところだろし、せっかくのいいチームバランスが崩れてしまう可能性がある。

 でも一番の大問題は外国人枠。主砲としてホームラン11本とホームランキングレースをリードし、勝負強さも光るラミレスは絶対に外せない。抜群の安定感でハーラーダービートップの5勝をあげているグライシンガーも絶対に外せない。ポカもあるが横浜時代より安定感が増した絶対的ストッパークルーンも絶対に外せない。貴重な右の中軸として勝負強い打撃・右方向へのチームバッティングの両方で魅せるゴンザレスも絶対に外せない。そう。李承燁の入り込む余地が無いのだ。大問題は、李承燁が年俸の絡み等から、中途半端な状態で一軍に登録せざるを得ない状況が発生してしまった場合に、誰を落とすかという点であり、そこに好調になりかけているチームの機運を一気に崩す要因が確実に潜んでいる。

 贅沢な悩みと言えばそうなのだが、李承燁を今後どのように起用していくのかは、打線の繋がりのみならず、選手のモチベーションにも影響しそうな気がして、本当に気がかりだ。

 (記録は12日現在)

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