2018年8月6日月曜日

村田の事実上の引退宣言に思う

 少し前の話になるが、元巨人で現BCリーグ栃木の村田が、事実上の今シーズン限りでの現役引退を表明した。今シーズン中のNPB復帰が自身で掲げた最終目標であり、獲得期限の7月31日をもってもオファーが無かったための決断と報じられている。

 つくづく、どこの球団も獲得に名乗りを上げないことが不思議でならない。一般的に報道されている又はネットで噂になっている、どこの球団も獲得しない理由は以下の4点。

1)各チームが若返りの時期に差し掛かっているため
2)2,000本安打まで残り135本に迫っていることから、獲得したからにはそこまで打たせる義務みたいなものが発生するため
3)人間性に問題があり、チームに悪影響を及ぼすため
4)社会的な問題(黒い噂など)のため

 4点目が問題になっているのであれば仕方ないが、おそらくこれはネット上だけの噂で、多分真実では無いだろう。ならば1~3(若しくはその複合)ということになるが、果たしてこれは選手を獲得しない理由になるのだろうか?

 まず1点目だが、12球団ともに、村田を獲得したところで、チーム最年長ではない。つまり、もっと若くない選手を抱えてて、戦力として機能しているのである。ちなみに、以下が各チームの最年長選手。年齢は今シーズンの開幕日時点。

H 五十嵐 38歳
L 松井 42歳
E 細川 38歳
Bs 小谷野 37歳
F 矢野    37歳
M 福浦 42歳
C 新井 41歳
T 福留 40歳
DB 後藤 37歳
G 上原 42歳
D 岩瀬 43歳
S 石川 38歳

 ちなみに、村田は37歳。なので、「若返りのため獲得しない」は、体よく断るための断り文句としか思えない。

 2点目だが、これも同様に体よく断るための断り文句だろう。確かに2,000本直前は聖域のような扱われ方をする場合もあるが、残り10数本に迫っているロッテの福浦は、戦力的にスタメンでも十分なチーム内の立ち位置ではあるものの、代打での出場が続いているため、カウントダウンが全然進んでいない状況にある。2,000本間際といえども、そこまで聖域化されているわけでもないのだ。

 3点目だが、これが一番有力な感じで報じられているが、だとしたら、プロ野球ってそんなものなの?仲良し軍団なの?って思ってしまう。文字通りプロである。プロなら実力勝負でしょ。多少チーム内の和を乱そうが、結果をもたらしてくれるのなら、それでいいではないか。規模も職種も全然違うが、僕自身も紛いなりにも「チーム」を預かる身となった今だからこそ、特にそう思う。

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